こんにちは『プチ贅沢ナビゲーター』
スパイスハンドです。
八角(はっかく)という、魅惑の香りがする
スパイスをご存知でしょうか?
中国やインド、香港では日常的に
よく使われている香辛料です。
日本でも鶏肉や豚肉の煮込みに一緒に入れて
調理されることが多いので見たことがある方は
多いことと思います。
この記事では、スパイス大国である
中国やインドがこぞって使う「八角」の
知られざる栄養効果や、
苦手な人にもオススメな肉に
よく合う八角ソースをご紹介します。
八角(スターアニス)とは
八角は、トウシキミという木の果実から
作られています。原産地は中国南部や
インド北部、インドシナ半島です。
果実を乾燥させた八角は、非常に硬いため
そのままの形では料理に使われていても
香りづけだけで、食べることはできません。
8つの角があるので『八角』という
名前がついています。
そのほか、その形が星のように見える
ことから、欧米では「スターアニス」とも
呼ばれデザートにも広く使われています。
八角にはどんな栄養効果があるの?
中国では、漢方薬としても知名度がある
八角ですが、いったいどんな栄養効果が
あるのでしょうか?
八角はビタミンやカルシウム、
食物繊維などが含まれています。
効能としては
- リラックス効果と疲労回復
- 血行促進による動脈硬化
- 利尿作用で、むくみの解消や
老廃物を排出。
その他、
身体の内側からポカポカと温める効果が
あるので冷え性の人はオススメです。
さらに、消化不良を助ける働きも
してくれるため東南アジア諸国では、
八角(スターアニス)をお茶にしたものが、
食後の定番として飲まれています。
とても効能が多くて身体に良い
スパイスなのがよく分かりますよね。
チャイという飲み物にも使われているので
知らないうちにすでに愛飲している人も
いるのではないでしょうか。
八角を粉末にすると何にでも使える方法
八角は、食材と煮込む際に鍋に一緒に
投入して香りを移すのには最適ですが
そのままでは、硬くて食べることができません。
細かく粉末にすることで、魚や肉のソテーや
スープ、チャーハンにも使えるようになり
料理の幅が広がります。
ほんの少量かけるだけで、フワッと甘い
スパイシーな香りが立つので、たちまち
異国で食べるようなオリエンタルな料理に
早変わりです。
八角を粉末にする方法
- 八角をフライパンで弱火にかけ
香りが立つまでじっくり炒る。 - ブレンダーや、すり鉢を使って粉末にする。
- 湿気を吸いやすいので瓶などに入れて保存。
八角の他にもクローブや花椒、シナモン、
フェンネルシード、みかんの皮を乾燥させた
陳皮などを合わせると中国料理を代表する混合
香辛料の五香粉(ウーシャンフェン)になります。
八角が苦手でも食べれる肉に合うソース
日本では八角を、豚肉や骨付き鶏モモ肉と
煮込む料理が定番ですが、肉にストレートに
風味づけすると、香りがダイレクトに伝わり
きつく感じてしまう方も多いようです。
今人気の香港飯
魯肉飯(ルーローファン)も
八角の香りを強くいかした料理です。
それが「たまらない!」という人もいれば
反対に「苦手・・」と好き嫌いが分かれる
八角の代表料理ではないでしょうか。
肉料理に欠かせない八角の使い方
個性ある香りがちょっと苦手・・・
という人にオススメの使い方があります。
八角を肉と合わせる場合に
フルーツと合わせて
ソースに仕立てることです。
【八角+フルーツ+肉】という
組み合わせにイメージがつかない
方もいるかもしれませんが、
甘い中にも、ほのかな苦味を持つ
八角にはスパイシーさがあるからこそ
肉との相性が抜群です。
とくにオススメは牛肉や鴨肉
鹿肉のような赤身肉。
旨みのある赤身肉の味の濃さに
負けないどころかフルーツの
フレッシュな香りと八角の天然の
甘さが、ちょうどよく調和します。
フルーツは、イチジクやベリー系が
ベストな組み合わせ。
<作り方・材料>
- 赤ワイン
- 蜂蜜または水あめ
- 乾燥イチジクまたはベリー系
(冷凍で売られているミックスベリーでも◎) - 八角
材料をすべて鍋に入れて
弱火で煮詰めます。
3分の1ほどに詰まってとろみが
でればソースの完成です。
赤身肉のステーキやローストと
合わせればメインディッシュとして
パンや赤ワインにもよく合います。
八角があるとないとでは
まったく違う料理にもなりかねない
個性のある魅惑の香り。
粉末にすると、少量ずつ足しながら
自分の好みを探れるので、
いつもと違うおうちでの食事に
チャレンジしたり、料理レシピの
幅を広げてみるのにいかがでしょうか。